ザ・テザード・シャック

ザ・テザード・シャック

沼地の奥深くにあるザ・テザード・シャックは、その住人の生存本能を示すかのように儚げな姿で佇んでいる。その小屋は、風雨にさらされ古びた縄と錆びた釘だけで何とか支えられ、沼地を吹き抜ける湿った風に危うげにも耐えている。強い風が吹くたびに軋みときしみを上げ、外にはひときわ大きいトーテムが一本立ち、彫られた目が常に見張っていて、掘立小屋をひっそりと守っている。そのトーテムはすり減って欠けており、元々の刻印は今や消えかけているが、その存在は今なお不気味な畏敬の念を抱かせる。中に入ると、小さな揺れるろうそくの灯りに照らされた薄暗い空間が広がり、寄せ集めの家具や、カビと薬草の混じった匂いが漂っている。見捨てられたようでいて幽玄な雰囲気があり、時間がゆっくりと流れるかのように感じられ、外の沼のざわめきだけが唯一の供となっている。